フォレスト歯科の感染予防対策

当院では欧州基準の院内感染予防対策を実施しています。

 

来院される患者さんの「お口に入るもの」全てに対してしっかりとした対策を講じています。

安心してご来院ください。

欧州基準の感染予防対策について

ヨーロッパ医療施設における感染予防対策はドイツ連邦保健省 ロベルト・コッホ研究所(RKI)が制定する(医療施設における衛生要件)が基準となっています。

特にウイルス感染予防についてはドイツウイルス疾病管理協会(DVV)及び(RKI)によるウイルスにおける化学消毒剤のガイドラインに適合した製品でドイツ応用衛生協会(DGHM)が認定した商品が広く使用されています。

 

成分については毒性に比べて効果が不十分であるアルデヒド含有製品は過去の製剤とされ、新しい成分の開発及び 相互作用の十分な研究を重ね現在、環境・人体に安全な製剤を使用しています。

当院が取り入れているシステムについて

OCC Switzerland(English Only)

メカニズム

エンベロープウイルスの構造

B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、エイズウイルス(HIV)やインフルエンザウイルスは代表的なエンベロープウイルスと呼ばれる形態で、DNAもしくはRNAで構成される内部と外層の2層構造になっています。


感染成立の条件

外層のエンベロープにあるスパイク部分が標的細胞表面のレセプターにはまり込むことが必須条件です。

スパイクとレセプターは鍵と鍵穴の関係にあります。

 

この結合した状態を「吸着」と表現します。


ウイルスの侵入

ウイルス本体のDNAもしくはRNAは動物植物細胞の核内にとりこまれ、そこで多数の複製が作られ細胞より出芽、感染が起こります。

 

(注:ウイルスは細菌のように生物ではないので自己複製できません。細胞に吸着できなかったウイルスは増殖できず排出されます。)


ウイルスの増殖

核の中で増殖したウイルスは細胞外へ出ていくとき、細胞の細胞膜部分をまるで衣装のようにまとっていきます。

 

エンベロープはタンパク質・脂質から構成されているので、タンパク質変性剤、脂質融解剤で容易に破損されます。


ウイルスの不活性化

従来はウイルスすべてを凝集させるために、人体環境に有害な成分を用いました。

 

しかし、現在のヨーロッパでの考え方は、ウイルス表面構造(エンベロープ)を破損することで、感染を防ぎます。

 

 

これを「ウイルスの不活性化」と呼びます。



【当院の感染予防に対する基本的な考え方】

① 高圧蒸気滅菌できるものは全て高圧蒸気滅菌する


②ガラスやゴムなどの高圧蒸気滅菌では割れる、もしくは、劣化するものはできる限り使用せず、ディスポーサブルのもので代用する


③歯科医師、歯科衛生士が患者の口腔内に触れた後に、滅菌できないもしくは滅菌が困難なものに触れないよう、介助者を介して材料を使える状態まで準備してもらう


④どうしても滅菌できないものについては、ウイルスを非活性化できる事が学術的に分かっている専用のワイプで清拭を行う

当院が行う感染予防対策の具体例

【患者ごとに使用後破棄】

・グローブ

・紙コップ

・患者用エプロン

・フェイスカバー

・注射針

・ワッテ

・スリーウェイシリンジの先端部分

・排唾管

・口腔内エックス線撮影時のバイトブロック

・歯のクリーニングで使用するブラシ、カップ

・プラスティックの診療用器具

・根管治療時に使用する薬液(NaOCl・EDTA)を根管内に入れる為のシリンジの先

・治療時使用する全ての筆

・ペーパータオル *当院では布製のタオルは使用していません

・デュラシールの液と粉

・ユニファストの液と粉

・ラバーダムシート

・ペーパーポイント

・紙の皿(ワックス操作時に使用)

・V4
・根治用メーターの先

【既定の手順の後に高圧蒸気滅菌】

・バキュームチップ

・歯を削る為のバー:全て患者ごとに小分けしています。
・根管治療用のリーマー、ファイル:全てを小分けしています。

・各種ストレートバー:全て患者ごとに小分けしています。

・印象用寒天シリンジ

・口腔内エックス線撮影時のインジケーター

・切削用タービンハンドピース

・切削用コントラハンドピース

・切削用5倍速ハンドピース

・切削用ストレートハンドピース

・ラウンドスリーブ

・ミラートップ

・インレーセッター

・義歯ブラシ

・コンタクトゲージ

・SDコンタクトゲージ

・バイトブロック

・メジャリングゲージ

・エバンス刀

・ノギス

・ステント

・並行ミラー(パラミラー)

・ZOO

・プラスティックの口角器

・クランプフォーセップス

・ヤングのフレーム

・ラバーダムクランプ

・坪根式ノギス

・プライヤー各種

・口角器の金属部分

・口角器のゴムの部分

・超音波の柄

【専用の薬液に規定時間浸した後に乾燥】

・根管内バキュームの先

・根管内バキュームの柄

・EDTAの柄

・NaOCl(NC)の柄
・ロビンソンブラシ

・コットンロール(バフ)

【専用の薬液で清拭】

・練和用のヘラ

・フローのCR

・光照射器の柄の部分

・カリエスディテクター

・口腔内カメラ

・セレック

・シェード

・ティースメイトの柄と先

・ビタペックス先

・ビタペックス柄

・カルシペックスの先

・カルシペックスの柄

・ペリオフィールの柄
・シリコーン印象材の柄

・オクルーザルプレート

・パイル用皿

・シリコンミニボウル

・シリコンのダッペングラス

・エプロンホルダー

・ロータリーエンジンの先と柄

・PMTCポータブルコントラ

【その他の感染予防対策、行動変容について】
・診療台:各診療ごとに使用後専用のワイプで清拭
・無影灯、パネルなど医療従事者の接触部:使用後専用のワイプで清拭
・口腔外バキューム:義歯などの切削の際使用。飛沫や切削片が飛び散るのを防ぐ。
・印象後の印象剤:
・診療時に使用するマウス、X線室のスイッチ部 :使用後専用ワイフで清拭
・診療台に接続する全ての接続ケーブルとボタン:使用後専用ワイプで清拭
・光照射器の口腔内に入る部分:使用後専用のワイプで清拭
・口腔内カメラの先:使用後専用のワイプで清拭
・キーボード:グローブを外した後に、手指消毒剤で手を消毒後入力
・ロール綿、脱脂綿の取り方:介助者を介して取る
・義歯の洗浄:
・ペリオフィール:先を口腔内に入れず、歯科用器具を使用する
・患者さんがうがいする所:
・白衣:専用洗剤で洗う
・術者の目の保護:専用ゴーグルを使用
・飛沫対策:ゴーグルとマスク、状況に応じて口腔外バキューム使用

その他、当院の感染予防対策について不安な事がありましたら、歯科医師、歯科衛生士に気軽にお尋ね下さい。


その他の感染予防対策と取り組み

①ルミテスターSMARTについて

ルミテスターSmartは、誰でも簡単にATP、ADP、AMPの残量を検査できる衛生管理キットです。

 

当院では主に、

・ 衛生管理の数値化、記録

・ スタッフの衛生意識の向上

の為に、定期的に使用しています。


②エアロシステムについて

当院では患者さんが安心してご来院していただけるように、医療施設用空気清浄装置エアロシステム35M-Dを天井に設置しております。このシステムは電気集塵方式により、粒径0.01㎛の浮遊粒子も素早く集塵して綺麗な空気にします。さらに定期的なメインテナンスを実施していますので、常に安全で清潔な空気環境を作り出しています。当院では、診療室に2台設置しております。

 

ウイルス:約0.03㎛

PM2.5:2.5㎛

スギ花粉:30㎛

毎分35㎥の空気清浄能力を持ち、市販の置き型空気清浄機の7~10倍の空気清浄能力があります。

当院では朝から1日の診察が終了するまでずっとエアロシステムを稼動させ、浮遊塵や臭いを除去しています。

歯の切削飛沫・浮遊塵・細菌などを「強力に吸い取る」だけでなく、天井に設置するため場所を取らず、子供さんが触る心配もなく安全です。

 

以前は空気がよどみ、窓を開けたりしていましたが、今ではその必要がなくなり歯科医院特有の薬剤臭も気にならなくなりました。

口腔内・口腔外バキュームでも捕捉されずに飛散した微粒子や微生物は、長時間診療室内 を回遊します。

 

 特にウイルスなどの小さな病原体は、除去するのが困難 ですが、ほとんどのバクテリアやウイルスは浮遊微粒子に付着しているので、これら微粒子を除去することによって大部分の細菌・ウイルス類を取り除くことができます。