運営方針

日頃より、当院に通われている患者様には大変お世話になっております。

現在、当院の一日に見れる患者数を超える患者さんが来院されており、予約が3週間先になっています。

今後は以下のように、当院の運営方針を変えさせていただきます。

 

継続的に口腔管理を当院で受けている方の治療を最優先します

取れた部分だけを詰めなおしてほしいなど、その部分だけの治療を希望の方の長期予後の責任はとれません。当院では、歯周病の定期管理や歯周病重症化予防で定期的に当院を受診されている方の治療を出来うる限り最優先します。

入れ歯について

当院の歯科医師は入れ歯治療が苦手です。

よく噛める入れ歯の製作をご希望の方は他歯科医院をご受診ください。

 

医療DX化を推進しています

当院は、ネット予約、紙の診察券の廃止、診察券アプリ使用の推奨、自動応答電話及びAI電話の導入を行いました。また、オンライン資格確認システムの活用により、他医業種との情報共有を積極的に行い、より質の高い医療を提供できるよう日々研鑽を重ねています。

今後も、積極的に医療DX化を推進していきます。

 

完全予約制です

当院では来院される方々へ出来うる限りスムーズな診療を提供する為、完全予約制を取り入れております。

受診を希望される際は、ネット予約や電話での事前予約をお願いいたします。


治療方針

下記、当院における治療方針についてご確認いただき、ご同意いただける方は予約をお取りください。

 

 当院が目指すもの

・当院で受診された患者さんの口腔内の長期安定

・よく噛むことができる状態が長期に続くこと(入れ歯以外)

 

上記長期安定の為、必要な口腔内の条件

・歯周組織が安定している

・患者さん自身がセルフケアしやすい口腔内環境である(叢生などがない)

・咬合時臼歯部のバーティカルストップ(*1)が確立されている

・ご自身で咬合力のコントロールができている

・側方運動時、犬歯誘導である

・顆頭(顎関節)が適切な位置にある

 *1: 臼歯部がもつ、口を閉じたときに必要以上の噛み込みを防ぐ役割

 

上記条件を確立する為の当院の治療方針

当院は、原因を除去するための治療を行います。また治療後長期予後が良い治療を提案できるように、全顎的な治療アプローチを提案させていただきます。

 

① 全身疾患についてお伺いします

麻酔、外科処置、歯周病治療など、歯科では観血処置を伴います。その為、現在服用中のお薬、疾患については必ず担当医、当院歯科衛生士に伝達ください。

 

② 最良の材質、その他の材質について、積極的に説明させていただきます

保険診療は世界的に見ても素晴らしいシステムではありますが、最良の材料・材質を使用できるわけではありません。当院では長期予後が良いと学術的にわかっている材料、材質を積極的に提案をさせていただきます。

 

③ 全顎的・包括的アプローチを行います

1本の虫歯で来院された方であっても、何故その部位が虫歯になったのか、根本的な問題を探る為に、全顎的なアプローチが必要な場合があります。

それぞれの患者さんごとに重症度分類を行い、状況に応じて精密検査を行い、咬合力のコントロール、口腔環境を整える為の矯正治療の提案、欠損補綴におけるインプラント治療、歯周組織のマネジメントの為の歯周外科処置など総合的に治療を行います。また、矯正治療が、機能面でも口腔環境の安定にとっても非常に良いことであると考えています。その為、矯正治療については、常時提案させていただきます。

 

④ 正しい知識の普及を行います

歯周病、虫歯を引き起こすのは、甘いものを食べたから虫歯になるわけではありません。大切なのは「力」のコントロールです。咬合力、力のコントロールを行わないと、口腔内の組織(歯、顎関節、歯周組織)はいずれ崩れていきます。また、大臼歯を失うと、咬合力が7割失われます。また、神経を取った歯は神経のある歯に比べ、7.8倍破折のリスクがあります。力のコントロールについて、提案させていただきます。

 

⑤ 安定後の最終補綴物装着

歯肉の状態と咬合の安定を獲得できてからの補綴治療になります

当院は、初診時から最終補綴物が入るまで時間と日数がかかります


その他伝達事項

入れ歯について

当院の歯科医師は入れ歯治療が苦手です。

申し訳ありませんが、よく噛める入れ歯の製作をご希望の方は、他歯科医院をご受診ください。

 

スタッフに対しての院長の考え

スタッフは院長及び当院の考えを遂行する為に、私のできない部分を補ってくれている方々です。 

ごくまれに当院スタッフへ心無い言葉をぶつける方がいらっしゃいますが、スタッフへの攻撃は、私への攻撃と判断し厳しく対応させていただきます。

 

保険診療における歯石除去と歯のクリーニングの違い

保険診療は保険のルールに乗っ取った流れで治療が行われます。

 

【予防ではなく、病気に対する処置である】

歯周組織検査を行い、歯肉炎もしくは歯周病であることから、保険診療で歯石除去を行うことができます。

 

【保険における歯肉炎・歯周病治療の流れ】

① 1回目の歯周組織検査から歯肉縁上歯石を超音波スケーラーで除去します。

② 1週間以上明けてから、2回目の歯周組織検査(再評価)を行ったのちに、重症の方は手用スケーラーによる歯肉縁下の歯石除去(SRP)へ移行します。

③ 2週間以上歯肉の反応を待ったのち、3回目の歯周組織検査(再評価)へ移ります。

④ 更に状況が悪く歯周外科が必要な方は歯周外科処置を行い、後4回目の歯周組織検査(再評価)が入ります。

 

基本的に「検査➡処置➡評価➡処置➡評価」 の繰り返しになります。

 

【通院回数】 

・通院は重度の方で、1回目の歯周組織検査から歯肉縁上歯石除去が1~2回。

・2回目の歯周組織検査からSRPで5~6回の通院になります。

・3回目の歯周組織検査から歯周外科に至る場合は、更に通院していただく必要があります。

*それらのプログラムが全て終わったとしても、長期にわたり口腔の定期管理を行っていく必要があります。

 

【歯のクリーニングについて】 

歯のクリーニングは上記保険診療のルールに従う必要はない為、当院では検査等は行いません。

・超音波スケーラーによる簡単な歯肉縁上歯石の除去、ハンドピースによる簡単な研磨により着色を落とす処置になります。

・自費診療になり、当院では30分6,600円で行っています。